すべてが終わった、灰色の町…だった場所。
彼女はそこで、一人きりの少年と出会う

彼女は黙って、目の前の困っている少年の話を聞いた。
どうやら、住んでいる地域が正体不明の存在に襲われ、あたりが不毛の土地と化してしまったらしい。
そして両親も姿を消してしまったのだ。
以来、彼は心を閉じ、希望を閉じ、この廃墟と化した村で一人閉じこもっているという。

彼女はその後もゆっくりと話を聞き、そして最後にこう答えた。
「とてもつらいことは良くわかった。頑張れ…とはいわないよ。
今はゆっくり休むといい。その分、私が頑張るからさ」
そういうと、彼女はとりあえず、どこから取り掛かろうかと辺りを見回したのだ。


インデックスページに戻ります