Illustratorによるライブトレースについて


ベクトル画像に変換したCLOUDWORKSたん

Adobe Illustrator CS2以降のバージョンには、手書きで描いた絵などの「ビットマップ画像」を、パスで描いた「ベクトル画像」に変換する「ライブトレース機能」を 実装している。
この機能を使用することで、illustrator上にて直接画像の編集や、線画の仕上げ・着色などを行うことが可能だ。
バージョンによって詳しい手順は異なるが、ここではCS4の「ライブトレース」機能について解説する。

「ライブトレース」の手順

  1. 対象のビットマップ画像が選択されている状態で、上部メニューバーの「ライブトレース」ボタンを押す。
  2. 上部メニューバーにいくつかの設定項目が表示される。プレビューを見ながら値を調節し、良ければ「ライブペイント」ボタンを押す。
  3. 選択したビットマップ画像がベクトル画像に変換される。

調整できる主な値

しきい値
(グレースケールのときのみ)
ブラックとホワイトを判断するための境界値。0〜255の間で設定できる。
この値より明るい場合はホワイト、暗い場合はブラックと判断される。
色数
(カラーのときのみ)
変換後の画像を何色で表現するか設定できる。
最小ピクセル トレースされる最小の面積。単位はピクセル。 例:設定値を4pxとした場合、最小「2px四方まで」が対象となる。

そのほか

冒頭の画像は「白黒の絵」だが、カラーのビットマップ画像も変換することが可能である。

「ライブトレース」前後の比較